KITA Eng.sub

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「学習支援」という営みを再考する

「札幌 学習支援」でGoogle先生に聞くと、大体3番目ぐらいには出現する、特定非営利活動法人Kacotam。 kacotam.com

この活動をお手伝いし始めて、17ヵ月が経ちました。 新聞に掲載された活動説明会の記事を見て、活動説明会に参加したときには、まさか多くの時間をこの活動に使うようになるとは思っていませんでした。 もろもろの縁もあってか、ここ数ヶ月のGoogleカレンダーはオレンジ色(Kacotam関係)がひしめき合ってます。

活動のもろもろの中で、「『学習支援』ってなんやねん論」が度々繰り広げられています。 「学習」という言葉、「支援」という言葉がそれぞれ持つ一般的な印象の枠組みにとどまらないような「学習支援」の定義づけそれに基づく活動へと発展していきそうな気がしていてワクワクしています。 というよりも、そうであるからこそ、自然と多くの時間をかけて関わっているのかも知れません。

「学習支援」団体として活動しているのに、「学習支援」の定義が固まっていないというのは、なんだか怪しく思うこともあるかもしれませんが、活動をしながら団体が掲げるビジョン「すべての子どもたちが学びの機会に出会い、自己実現に向けて挑戦できる社会」を実現するために必要な「学習支援」の在り方を謙虚に模索し続けているという点は、面白いところ(強み)ともとれるのではなかろうかと。

いまだに「学習支援」というものをどのように捉えて、どのように子どもたちと関わっていくのかは、混沌の渦の中にあって、結論が出ているわけではないのですが、もしかするとKacotamなら、それを出せるか、社会の在り様に合わせて柔軟に対応再考できるようなものを生み出せるような気が、一個人としてはしています。

とりとめのない話の結びにかえて...。 社会一般的な「学習支援」という枠組みに収まらないという点で、今後が楽しみな活動が、4月から始まっています。 「カコタ部」という平たく言えばKacotam内での部活動。もうちょっというと、子どもたちがのびのびと好き(やりたい)を継続的に取り組める場を提供する活動です。世間で持たれている「部活」のイメージにとらわれない活動をしたいという想いが込められ、「カコタ部」という固有名称が与えられています。 camp-fire.jp

かくいう僕は「写真部」を任せていただいております。 上記ページの中でも述べていますが、「写真を撮る」、「写真を共有する」ということは本当に身近なものになりました。一昔前のデジカメよりも何倍も性能の良いカメラが子どもたちの手の中に常にある状況です。 一方で、その深さを楽しもうとした時のハードル(非物理的な)は、それほどかつてと違わないような気がしています。あるいは、もしかしたら深みへと進んだかもしれない子たちが、その手前で満足するようなこともあるかもしれません。それが悪いとは思いませんが、ほんのちょっとの機会があれば、一歩を踏み出してもっと楽しめるのなら、その方がいい気がするので、そんな活動にしていけたらなと思っています。

その中には、たくさんの「学び」の機会があって、「自己実現」の為に必要な「自信」だったり「自己肯定感」だったり「自己効力感」だったり、いろんな人とのつながりだったりを得ることにつながっていくのではないかなと漠然と思っています。